社交ダンスのスパニッシュドラッグを踊る解説を言葉で表現すると、、、
社交ダンスのタンゴで使われる「スパニッシュドラッグ」は、ダイナミックでドラマチックな動きが特徴です。男女それぞれの基本的な動作とポイントを言葉で表現します。
【男性のリード(動作)】
- 体重移動とロアー(沈み込み):
- 右足にしっかりと体重を乗せ、背筋を伸ばしたままボディ全体をやや右下方向へ沈み込ませる(ロアー)。
- この沈み込みで発生する「勢い」を利用し、次のスライド動作に繋げます。
- 足首や股関節を使ってボディを引き上げ、次に体重移動していく準備をします。
- 横へのスライドとシェイプ:
- ロアーからの反動で、左足側に体重をスライド(横移動)させます。この際、右足はまだフロアにコンタクトさせたまま、ボディを左に傾け、右足と体で「シェイプ」と呼ばれる大きな弧を描くような形を作ります。
- このスライドとシェイプで女性に次の動き、特に
「ドラッグ(引きずる動き)」を伝えます。
- ドラッグと回転(リバースターン):
- スライド中、左足に完全に体重が乗ったら、右足を引き寄せるように(ドラッグ)、ボディはやや右回転を加えながら、ホールドをリードして女性を自分の周りに巻き込むようにリードします。
- このドラッグ動作で、右足はフロアを軽くこするように引き寄せます。
- 立ち上がり:
- ドラッグが終わったら、今度はボディを左回転させながらゆっくりと立ち上がり(ライズ)、次のステップへ移行します。
【女性のフォロー(動作)】
- 右足への荷重と沈み込み:
- 男性のリードを受けて、男性と同様に右足にしっかりと体重を乗せます。お腹が抜けたり、お尻が出たりしないように、体の軸をまっすぐに保ちます。
- 体重移動の「我慢」とシェイプ:
- 男性が左にスライドする動きに合わせて、女性はすぐに左足に体重移動をせず、右足に残ることを意識します(実際にはわずかな体重移動は発生しますが、右足で「待つ」意識が重要)。
- 男性のシェイプに合わせて、自身も左側にボディを傾け、ホールドを通じて男性と一体になった大きなシェイプを作ります。
- ドラッグ:
- 男性が右足をドラッグし始めるリードを感じたら、女性は左足をフロアを軽くこするようにして引き寄せます。これが「スパニッシュドラッグ」の名前の由来となる動作です。
- この際、足首と股関節の柔軟性を使い、ボディの傾きに合わせて自然なドラッグを意識します。
- 立ち上がり:
- 男性の立ち上がりに合わせて、左足を右足の横に揃えながらライズ(立ち上がり)し、次のステップへ移行します。
【共通の重要なポイント】
- 一体感: 男女ともにホールドを通じて、体の中心(仙骨や背骨)が一体となって動くことを意識します。腕だけで引っ張ったり、押したりしないことが重要です。
- ボディと足の連動: 体重移動や回転動作は、足首、くるぶし、股関節、背骨といった全身を連動させて行います。
- 表情と表現: ドラマチックなタンゴのフィガーであるため、動作だけでなく、顔の向きや表情も合わせて表現すると、より魅力的なスパニッシュドラッグになります。
- 何度も練習して体が柔らかく 力まず でもカッコよく踊れるといいですね


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